AI教材の導入
令和6年度より5教科にAI教材を導入しました。
昨年度、トライアルを行い、生徒アンケートは以下のような結果でした。
【生徒アンケートのコメント】
・1年生からやり直せるし説明もわかりやすいのでいいと思います。
・一度間違えた問題をもう一度出題してくれるので、頭にしっかり入った。
・自分の苦手なところが明確になり、しっかりと理解できるまで復習できる。
・問題を間違えたとしてもそこだけやり直せるようになっていたり、下に回答を分かり易く説明してくれるのでとても使いやすかった。
・間違えたところをできるまで出してくれるから、覚えやすそうだとおもった。でもちょっと問題が多い。
・苦手な教科も、間違えたところが中心的に出てきたので、覚えることが出来ました。
・間違えた問題がわかりやすく解説され、自分に足りないのは何かを知ることができた。
・簡単な問題から難しい問題があって学力がついている感じがする。
・問題の種類が豊富で、自分のプラスになったと思う。
・テストで出てくるような応用問題が多かった。
効果的な活用ができるよう、職員研修を実施しております。
今後は家庭学習に役立てることも考えております。
One Note の活用
OneNoteはデジタル版のノートのようなもので、特徴としては、どこからでも文を書き始められること、画像の挿入や移動が簡単なことなどがあげられます。
授業記録をとったり研究会をしたりする際に、メモだけではなく生徒の写真などを残しておきたいと思ったことはありませんか?
OneNoteなら、右の画像のように、写真や手書き文字などを使いながらまとめることができます。なんでも簡単に記録に残しておけるOneNoteですが、何でもかんでもメモしているとごちゃごちゃになってしまいます。ノートはさらに細かくセクションとページに分け、まとめることができます。例えば「研究授業」というノートに「全校研技術」や「南中連音楽」といったセクションをつくり、さらにその中で「生徒の様子」や「議題1について」などのページ分けができるというイメージです。ノートは自動的にOneDriveに保存されるため、編集後に上書き保存などをする必要がありません。うまく活用すれば、授業研究会等で、より生徒の実際の姿にあった話し合いができそうです。
南佐久連合教科会 音楽科 公開授業から
①中学生が作った俳句を3つ提示し選ばせたことは、イメージを膨らませ、相談や比較をしやすくすることにつながったか
同じ俳句を選んだ人の意見をタブレット上で確認したり、自然と意見交換したりする姿がありました。また、学習カードには「友だちからのアドバイスや参考意見」の欄がありました。同じ俳句を選んだ人がどう感じたか、自分の旋律づくりに取り入れられそうな部分がないかを記入できるようになっていました。
② 友だちからのアドバイスの時間を設け、旋律を聴き合ったり表現について相談し合ったりしたことは、自分の思いに迫る旋律づくりを行うことにつながったか
言葉の抑揚について考える場面、旋律をつくる場面、つくった旋律を聴いてもらう場面など、いろいろなところで自然と会話が生まれ、自分の納得いく旋律をつくることにつながっていました。参考演奏の提示については「もう少し早くても良かった」という意見の一方で「あまり早く提示してしまうと、それにとらわれてしまい発想が広がらない」という意見もありました。
③バーチャルピアノやSong MakerといったICT機器やキーボードを使ったことは、旋律のつくりやすさや確認のしやすさにつながったか
旋律をつくるにあたり、ICT機器を含めいろいろな手段があり、生徒が自分に適したものを選択できる支援がされていました。ICT機器だと修正や比較、保存や共有が簡単で、特に創作が苦手な生徒にとってもハードルが下がるというメリットがありました。できあがった仲間の旋律を自分のタブレットで聴き、コメントも記入しました。
共に学ぼう 自ら学ぼう (授業参観月間の取組④)
授業改善の取組として、校内教職員が互いの授業を参観して学び合う「授業参観月間」を実施しています。取組の一部を紹介します。
2学年 家庭科
学習問題を設定するまでに、「和服には、どのような『良さ』や思いがあるのだろう」という問いかけに対し、自分の意見をTeams上で入力して共有し、さらに、AIテキストマイニングで可視化する活動(写真①)がありました。そのため、仲間の意見を知るとともに、学習問題「和服にはどのような『良さ』や思いがあるのだろう」の設定がスムーズに行われていたと感じました。
和服の文様についてグループごとに調べる(写真②)なかで先生が生徒のつぶやきや気づきを積極的に取り上げ、アニメキャラクターとの関係や袴の家紋についても話題が広がりました。学習を通して、生徒からは「和服を着てみたい」、「かっこいい」などの声が多く上がっていました。次回の授業で実際に浴衣を着ることへの意欲が高まり、生徒にとって貴重な体験になることがうかがえました。
1学年 体育①
バレーボールの単元の最後の授業。3年生のプレーの様子を動画で見て気づいたことを挙げたところで「3年生は、どうしてスムーズにラリーができている?」という学習問題が設定され、学習課題の「コートでの位置を工夫しよう」へと自然とつながっていきました。
チームごとにタブレットを使って各々の立ち位置や作戦を確認した後、試合を行いました。授業の中にICT機器が位置づいており、学習問題・学習課題の設定や協働的な学びにつながっていました。また、まとめの場面では、先生より「前回のプレーと比べて何が良かったか、という観点で学習カードを書こう」という声掛けがあり、学びが連続するような工夫がされていると感じました。
1学年 体育②
バレーボールの単元もまとめに入り、ここ数回は、学習課題をチームごとに考えるようにしているとのことでした。生徒は自分たちで課題を考えた後に、それをもとに試合を行い、試合のない時間は作戦タイムとして、自分たちのプレーの振り返りや次の試合に向けてのめあての確認を行っていました。振り返りを授業の最後ではなく途中で行うことで、授業の続きに生かすことができます。
自分たちで課題を設定することで、学びが自分たちのものになり、振り返りを行うことで、授業の続きや次の時間へと学びがつながっていく様子を見させていただきました。
共に学ぼう 自ら学ぼう (授業参観月間の取組③)
授業改善の取組として、校内教職員が互いの授業を参観して学び合う「授業参観月間」を実施しています。取組の一部を紹介します。
1学年 英語
スライドに描かれた写真やイラストをもとに、「彼はギターをとても上手く弾きます」・「彼はギターをとても上手く弾きますか?」のような文章をペアで作り、先生に聞いてもらいに行くという活動でした。ペアで活動する中で自然と会話が生まれ、「こんな文章もできるんじゃない?」と試行錯誤する姿が多くありました。
今回はスピーキングが主の活動でしたが、次回はライティングが主の活動になるとのことです。その授業でつけたい力が焦点化されていることで、生徒にとっても授業のゴールが分かりやすくなっていると感じました。
生徒を引き付ける課題の提示がなされていました!
3学年 理科 【感想カードより】
ICTを活用しながら、一人ひとりの意見(予想)が共有されていました。一人ひとりのものを見ることができることで、分からない生徒も、他の人のを見ながら、ヒントをもらったように自分の意見(予想)を書くことができていました。まとめ(考察)まで共有していることによって、こんなまとめ方があるのかというところから、勉強方法の参考になるなと思いました。Teamsで共有はしているけど、席を移動してまでも「自分はこう考える」や「こうじゃない?」などというやり取りがあり、本時の問いに対して、教室全体で話題にしていて良いなと思いました。
2学年 国語
説得力のある根拠にするための3つのポイントを確認したうえで、実際の文章が説得力のある根拠から成り立っているか、説得力のある根拠にするためにはどうすればよいかを個人やペア、グループごとに話し合う活動でした。実際の文章(題材)がとても興味深く、いろいろな考え方ができるものだったので、個人で考えるだけでなく、周囲の人と意見交換する必要感が高まるのだと思いました。生徒が興味をもち、追究したいと思える題材を扱うこと、そのための教材研究の大切さを再認識しました。
共に学ぼう 自ら学ぼう (授業参観月間の取組②)
授業改善の取組として、校内教職員が互いの授業を参観して学び合う「授業参観月間」を実施しています。取組の一部を紹介します。
3学年 社会 【感想カードより】
実際に取り組まれている憲法改正案をもとに話し合う場面では、選挙区の話題について「地方の人の意見が通るようになるから賛成」と言っていたIさんが、Nさんの「選挙で当選しやすいところとしにくいところの差が大きくなるのでは?」という考えを受け、確かに…と自分の意見を見直す姿がありました。対話が行われていた場面だったかなあと思います。生徒がああでもないこうでもないと話し合い、楽しそうに授業している姿が印象的でした。自分の考えを自信をもって表現できる雰囲気があり、空気づくり(?)がうまいなぁと思いました。
3学年 英語 【感想カードより】
自己課題の「取り組みやすい対話活動のテーマの模索」について、取り組みやすくするステップを用意されていることが伝わりました。自分がよくやってしまう、生徒にただ「話して」と言うだけでは生徒は動かないので、テーマの考え方については自分も勉強させていただきたいです。生徒がリラックスした表情で対話活動に臨めているのが印象的でした。
宿題で出した内容の確認、さらに、手元に答えを配ってから練習、という流れで、答えを見てしまう子がいる一方でどんどん進められる子もおり、それぞれが課題に取り組めるようになっていると感じました。
共に学ぼう 自ら学ぼう (授業参観月間の取組①)
授業改善の取組として、校内教職員が互いの授業を参観して学び合う「授業参観月間」を実施しています。取組の一部を紹介します。
1学年 理科 【感想カードより】
自己課題の「生徒の学びを助けるようなICTの活用」について、班で意見をTeamsにまとめる場面では、他の班のスライドを覗きに行き、手がかりを得ようとする子どもの姿がありました。
全体の前で発表などしなくても意見を共有でき、自分の考えを深めている姿がいいなあと思いました。観察の場面では、奪い合うようにして顕微鏡をのぞき込む子どもたちの姿が印象的でした。問いかけに対する反応も良く、生徒と教科担任の関係性が素敵だなあと思いました。
2学年 技術・家庭科(技術分野)
身近な小海中のHPの工夫を確認した後、グループごとに架空のHPをつくり、発表しました。誰のために・何のために制作するのかを明確にしたうえで、グループごとに活発に意見交換し、楽しみながら作成する姿がありました。
【感想カードより】
わかりやすく情報を伝える為にどんな工夫ができるか、それぞれの考えをみんなで共有しながら作業できていました。支援の関係で毎週授業を拝見していますが、生徒に発表させるのがうまいと思います。生徒がみな自信をもって発表する姿が多くみられて素晴らしいです。また、教科担任の生徒をよく褒めるスタンスが素晴らしいです。見習っていきたいと思います。
自分で学びを調整するICTの活用
3学年の国語の授業の一場面です。この授業では、「故郷」を題材に、音読を通して場面把握をする内容でした。電子黒板には、デジタル教科書が映し出され、読み上げ機能で朗読を聞いてから音読を行っていました。デジタル教科書では、文章に読み仮名をふることができます。音読の際には、先生から「漢字が難しいときは電子黒板見ていいからね」という声掛けがあり、自分の教科書だけを見て音読する生徒もいれば、電子黒板のふり仮名を確認しながら音読する生徒の姿もありました。自分の能力に合わせて難易度を調節し、自ら学ぼうとする子どもの姿を見ることができました。
Teams 同時共同編集の活用
理科
「スチールウールが酸化した後、集気びんの中の水位が上がるのはなぜ?」という課題に対し、班ごと図や文章で説明していました。言葉だけではなく、図で書いたものも共有できます。
社会
「改革を行った4人の政治家の中で最も素晴らしいのは?」
借金を帳消しにした松平定信、火山の噴火で失脚した田沼意次・・・。異なる意見をすぐに比較できるのが同時共同編集の良さの一つです。
同時共同編集では生徒が書き込んだ内容をすぐに共有することができ、思考をリアルタイムで見ることができます。ほかの人はどのように考えているのかを見ることによって、課題解決の糸口をつかむことや自分の意見を客観視することにつながっていくのではないかと思います。教師にとっても、だれがどの程度思考が進んでいるのかを手元で確認できるため、必要な生徒に必要なだけの支援をしやすくなります。
私自身は、PowerPointに人数分のスライドを用意しておき、「自分の名簿番号のスライドに自分の考えを書いてみよう!」という使い方をしています。図やグラフをスライドに入れておき利用できるようにする、追加の応用問題用スライドも用意しておくといった使い方も考えています。各教科で行っている実践等ありましたらまた勉強させてください。
ICT活用研修
研修は佐藤先生の「主体的な学びとは何か?」「深い学びとはなにか」という問いから始まりました。深い学びとは知識同士がつながる構造的な学びのことで、教師→生徒という従来の一斉授業ではなしえないものだということでした。授業には、教師→生徒への一斉授業であるモデルA、生徒同士の対話があるモデルB、クラウドを用いた対話のあるモデルCという3つのモデルがあり、目指すべきはモデルCです。クラウドを使うことにより、協働的な学びがしやすくなること、だれがどのくらい理解しており他の人はどのように考えているのか把握することができ、個人に合った課題を提供できるなど、学校ならではの価値を見出すことができます。
佐藤先生は「知識をつなげていく深い学びのためには単一の知識を習得する浅い学びも必要。一斉授業を否定するわけではなく、一斉授業が必要な場面もある。」ということもおっしゃっていました。どこを教え、どこを生徒同士の対話で追究していくのか、ICT利用の目的の明確化が大切になってくるのではないかと思います。
「まずはやってみる」の合言葉を胸に、深い学びのための実践を続けていきたいと思います。
3年生 技術の実践
3年生技術の授業では、早速クラウドを用いた対話活動の実践が行われていました。身近な機器のエネルギー変換をテーマに、スマホや洗濯機は何エネルギーを何エネルギーに変換して利用するものなのかを班で話し合い、Teamsにまとめていました。
「冷蔵庫は電気エネルギーを何に変換しているの?」「電子レンジはチン!って音が鳴るから、音エネルギーにも変換されている?」といったやり取りがあちこちから聞こえてきました。他の班のスライドを覗くことにより、スマホは「電気→光」の変換だけではなく「電気→音」や「電気→運動」などのエネルギー変換があると気づくといったことも、対話の一つの形ではないかと思います。
全員に役割があります。
「Kahoot!」を活用した学習
理科の授業で行われていた、インターネットを活用した学習についてご紹介します。「kahoot」というサイトでは、生徒全員で同時に選択問題形式のドリルに取り組むことができます。問題は自分で作ることができ、1問ごとに正答率を見ることができるので、生徒自身も自分の学習の定着度を把握することができます。単元の最後や授業の最初の5分間での復習など、様々な場面で活用できそうです。
社会科の実践
1年2組の社会の授業で行われた実践をご紹介します。「日本はどこにある?」をテーマに、地図帳や地球儀、タブレットを手に、様々な方法で日本の位置を説明しようとする生徒の姿がありました。
~導入~
電子黒板に映し出された様々な地図から日本を探し、どこから見るか、どのような地図を使うかによって、日本の位置が変化することを見出す生徒たち
~追究~
地球儀や地図帳、Googleアース、友達と相談・・・それぞれが自分に合った方法で課題を追究していました。
~まとめ~
日本の位置を説明するとき、ほかにはどのような方法が使えるのか、班で話し合いスタディノートにまとめる。
たくさんの意見が交わされていました。
アナログとデジタルの両方を使い、課題を追究する生徒の姿がとても印象的でした。ブラジルから見た日本の位置を説明する場面では、地球儀やGoogleアースを使っている生徒からは「正反対の位置にある」、地図帳を使っている生徒からは「北西の方向にある」といった意見が出されていました。追究の方法によって見え方が変わり、そんな考え方もあるのかと気づけるような、まさに対話的な学びのある授業でした。
新たな道に向けて
最上級生となり進路のことについて真面目に考える学年になった3年生。ICT推進として小海中学校の授業を見回っていると、そこには自分の生きたい高校は果たしてどんな場所なのか一生懸命に調べている生徒の姿がありました。ひと昔前まで高校調べ材料といえば、主に周辺高校から出されるパンフレットであり、それ以外の情報を学校で調べられる機会は少なかったかと思います。一人一台タブレットを使える環境で情報を収集し、周辺高校以外の魅力も同時に手に入れることができるのはインターネット時代ならでは強みなのではないのでしょうか。広い視野を持ち自分にとってベストな進路が見つけられますように。
アナログとデジタル
見比べ、グリーンランドと
南アメリカの大きさを比較中
Googleアースと地図帳を
見比べていました
グリーンランドはどこだろう?
1年生の社会の授業で行われていた実践を紹介します。
「地球の姿はなにを見ればわかる?」をテーマに、地球儀や地図帳、タブレットを手に、①グリーンランドと南アメリカ大陸、大きいのはどっち?、②日本を出て東に進むと最初にたどり着く大陸は?といった問題に挑む生徒たちの姿がありました。
追究の中で、ある生徒は地図帳を調べたり地球儀を手に取ったり、ある生徒は様々な図法で書かれた地図を見たりタブレットを使って衛星画像を見たりと、思い思いの方法で課題に向かっていました。
衛星画像は印刷して配布することもできますが、自由に拡大したり回転させたりすることができるのはデジタルならではの利点です。一方、地球儀のように、実際に手に取ることによって新たな発見があるというものもあります。すべてをデジタルにするのではなく、アナログとデジタル両方の良さを活かしていくことを勉強させていただきました。
電子黒板の活用 4月21日(木)
生徒のつぶやきを拾い、その場でインターネット検索をした画像を提示するH先生と、提示された画像を見に来た生徒。
事前に用意したものではなくても、生徒の気づきに合わせ臨機応変に資料を提示できることもタブレットや電子黒板の良いところです。
デジタル教科書の活用 4月21日(木)
デジタル教科書を活用した授業を紹介します。
英語のデジタル教科書には読み上げ機能がついています。設定によっては、デジタル教科書に続けて音読ができるよう、次の文章を読み上げるまで少し時間をとるなど、様々なことができます。本文も虫食い状態(〇〇%虫食いにする、動詞だけ隠すなども可能)にするなど、自分の力量に合わせ学習を進めることができます。
理科のデジタル教科書にも、実験の手順を説明する動画や図解がついているなど、授業のUD化に活用できそうな部分がたくさんあります。
(理科)
令和4年度スタート 4月13日(水) 電子黒板の活用
英語や技術、理科で電子黒板を活用した授業です。電子黒板を使用することで、文章や言葉での表現、解釈が得意ではない生徒にも視覚的に情報を伝えることができる、板書の時間を短縮し、活動の時間を多く確保できるなど、たくさんの利点があります。
(英語)
(技術)